「囲いモティフ」「支えモティフ」とは何か? ——「香山壽夫の形態論と、その現代性」への補足(2)
モティフ(motif)とは? 「囲いモティフ」と「支えモティフ」については、「香山壽夫の形態論と、その現代性」の記事では言葉を紹介しただけでしたので、ここで改めて説明したいと思います。 香山壽夫の『建築意匠講義』(*1) …
モティフ(motif)とは? 「囲いモティフ」と「支えモティフ」については、「香山壽夫の形態論と、その現代性」の記事では言葉を紹介しただけでしたので、ここで改めて説明したいと思います。 香山壽夫の『建築意匠講義』(*1) …
「香山壽夫の形態論と、その現代性」というタイトルの短い記事を、以下のページに公開しました。 建築論の問題群 01〈形態言語〉 香山壽夫の形態論と、その現代性(木内俊彦) (note 日本建築学会 建築論・建築意匠小委員 …
「横断すること」の価値 前のページ(【建築の力とは何だろう】2. )で、「理論」は「工学」と「歴史」を横断した価値をめざしていると考えられる、と言いました。しかし、そもそも、なぜ「横断すること」に価値があると言えるのでし …
「建築の理論というのは、極端に言うと根拠はなくていいんですよ。建築家がやったらいいんですよ。建築家がやると、これはもう何を言っているのかわからない。というのも、建築家は何にも根拠をもって言っていませんから。俺はこう思う、 …
なぜいま、建築を伝える「言葉」が大切だと言えるのか? 二つの方向から考えてみたいと思います。一つは「建築は持っていくことができない」ということ、もう一つは「伝えることができなければ決めつけられてしまう」ということです。 …
「空間に関する認識に対して、建築家の出番がなくなっていいのか。… こと空間に建築が関与しようとするならば、情報の問題とかもあるけれども、都市の問題も含めて空間のことには言及するぞと。建築家が、あるいは大学が、建築には何か …
前のスカルパ空間論_4では、「空間変移とは時間(持続)のことで、建築は時間(持続)をデザインできる」という試論を提示し、今後検証したいと述べました。ここで、このように「空間変移」の可能性を検証する議論を〈変移空間論〉と呼 …
前のスカルパ空間論_3では、論文の概要をつかみやすくすることを目的に、「空間変移」と〈空間変移のデザインパターン一覧〉(表1.1)の意味について述べました。 簡単にまとめますと、まず〈包囲空間(なか)〉〈周辺空間(まわり …
本論文の章立ては以下のようになっています。第1章で仮説を立て、第2章と第3章の分析でそれを検証するという構成です。 _序 研究の目的・方法 _第1章 建築経験で捉えられる空間と空間変移の仮説 _第2章 分析1:空間変 …
論文の結論を一言でいうと『スカルパ建築においては「時間」がデザインされている』ということだと先に述べました(スカルパ空間論_1:研究の経緯)。もう少し付け加えますと、『スカルパ建築には、観察者が「移動すること」によって捉 …
「カルロ・スカルパによる建築作品に見られる空間変移のデザインに関する研究」は、木内俊彦の博士論文(2013年12月)です。 筆者(木内俊彦)は、カルロ・スカルパ(1906-78)の建築作品に関する研究を、岸田省吾研究室( …
ここでは、木内俊彦の博士論文「カルロ・スカルパによる建築作品に見られる空間変移のデザインに関する研究」(東京大学、2013年)の内容をわかりやすく伝えるとともに、そこで提示した〈変移空間〉という概念についてさらに考察する …